心臓病
心臓病とは?
心臓病
愛犬の心臓病には先天性のものと後天性のものがあり、後天性のものでは飼い主の喫煙による副流煙も考えられます。
心疾患の原因
先天性の疾患の原因は「心奇形」があげられます。
心奇形は遺伝性によるものと、胎児の頃、母親の子宮の中で何らかの原因によって、心臓の発育に問題が生じたものが考えられます。
後天性の心臓病の主な原因は老化です。
高齢になり、心臓の機能が低下し、異常を起こすことで、様々な心臓病を引き起こします。小型犬から大型犬まで犬種を問わず心臓の病気にかかります。
例え健康な犬であっても加齢による機能の低下は避けられません。
他に、偏った食生活や運動不足による肥満や、蚊を媒介として体内に入り込んだ寄生虫が原因となって発病するケースもあります。
また、現在原因が解明されてない心臓病も多く存在します。先天性のものや、加齢によるもの等、気をつける事が難しい要素が原因となる事が多い心臓病。
しかし、中には飼い主の心掛けで未然に防いだり、発病する可能性を低くする事ができるものもあります。
後天性の心臓病は、正しい食生活や、十分な運動を行う等、正しい生活習慣を送らせるように気をつけ、肥満にならないようにする事で、発病の可能性は大きく抑えられます。
フィラリア症は一定期間フェラリアのお薬を飲む事で予防が出来ます。
その為、予防法は他の病気に比べて非常に簡単なものといえます。
僧帽弁閉鎖不全症
【原因】
読んで字のごとく、僧帽弁がうまく閉じないと言う状態ですが、原因は僧帽弁自体がもろくなる、腱索がもろくなってダラダラになったり切れたりするなどと言われています。
体の中で起こる事
僧帽弁がうまく閉じないと、左心室から左心房に血液が逆流するようになってしまいます。
血液が逆流するようになると、全身で送りだされる血液が少なくなります。
血液が減った分をカバーしようと、心臓はいつもより頑張り始めます。
そのおかげか、長い間症状としては現れないのですが、心臓には負担がかかり続けている状態で、徐々に弱ってきます。
そして、頑張りの限界が来た時、血液を十分に送れなくなった状態を「心不全」といいます。
影響を特に受けやすい臓器
運動が困難に
運動時は筋肉がたくさんの血液を必要としますが、それに応えることができません。 結果として、疲れやすくなり、すぐ息がきれるようになります。
腎臓への影響
腎臓は心臓病の影響を受けやすい臓器の一つです。
血液中の老廃物を尿として捨てている臓器ですが、血液が来ないことには当然仕事が進みません。老廃物とは毒素でもありますので、これが捨てられないと最終的には命に関わってきます。
事実、心臓病の子が最後に腎臓の問題で亡くなる例は多いです。
肝臓への影響
肝臓も上手く血液が巡らなくなるとダメージを受けます。
その結果、血液検査で肝臓の項目で異常値が出る場合があります。
腸への影響
腸での血液の巡りが悪くなると、下痢を起こす場合があります。また心臓にも血液がたまるようになります。
血液が心臓の外に出にくいからです。
これを「うっ血」といい、うっ血が進むと心臓が大きく膨らみます。
これが「心肥大」という言葉で説明される事があります。
心筋症
初期段階では時折の失神がみられることもありますが、特に目立った症状はありません。
進行すると肺水腫を生じ、咳や呼吸困難などが見られるようになります。
不整脈を起こした場合には、ふらついたり、意識を失ったり、元気がなくなりボーっとする、といった症状が見られ、最悪の場合には突然死することがあります。
原因は不明ですが、加齢に伴って発症率が高まることから、体の酸化(老化)が原因と言えるかもしれません。
先天性心疾患
生まれた時点で既に心臓の構造に問題がある先天性の心臓病です。
先天性の奇形が起こす症状は、その奇形の種類や状態によって違いますが、代表的なものを挙げると、体重が増えない、チアノーゼにより口唇などが紫色になる、咳、呼吸障害、肺水腫、腹水、体の成長がしない等です。
手術を行って、正常な心臓の仕組みに近づけたとしても、その手術自体が心臓を傷つける行為である為、正常な犬の心臓とまったく同じになる事はありません。
手術後も心臓がずっと正常に働き続けていてくれれば問題はありませんが、心臓が突然異常をきたす可能性が十分考えられる為、飼い主は常に愛犬の心臓の状態や生活環境に気を配り、優しくケアをしてあげなければなりません。
また、少しでも様子がおかしかったら早期に動物病院で診察を受けさせましょう。
原因には、母体の中にいる段階で、胎児の心臓になんらかの変異が起こったと言う説と、親からの遺伝説があります。心奇形には多種多様な奇形ケースがあり、それぞれが様々な障害を引き起こす事になります。
腹水・胸水・肺水腫
心臓トラブルを抱える中で、肺水腫などお水がたまるトラブルは非常に身近な話だと思います。
心臓は血液を送り出すポンプですから、心臓が駄目になると、血液を送り出す量が減り心臓に溜まります。
この状態を「うっ血」といいます。
このうっ血という血液の渋滞が起こると、心臓が肥大してきます。
ここで心臓肥大と拡張性心筋症との違いに少しふれておきましょう。
心臓肥大
心臓の筋肉が分厚くなった状態
拡張型心筋症
心臓の筋肉がダメになって、結果としてパンパンに膨らんでしまう=拡張
水風船をイメージしてください。
中に水がパンパンに入った状態が拡張型心筋症ならば、風船自体が分厚くなっているのが心臓肥大です。
お分かりになりましたか? 心臓肥大は状態であって病気ではありません。
どこかで大きな事故が起こった場合、おおきな渋滞につながりますよね?
そこを頑張って事故地点までノロノロ進みます。事故現場=渋滞開始地点までの辛抱です!!
ここがポイント
事故の影響は事故地点より後ろに出ると言う事。
心臓も同じです。
- ・事故現場=
- 心臓のダメになった場所
- ・車=
- 血液
- ・道路=
- 血液の通る道(心臓や血管)
と置き換えるだけです。
心臓のどこかがダメになると、その影響は後ろに及びます。
心臓から出された血液の大事な働きとして「体に酸素を運ぶ」があります。では酸素はどこで?
そう、肺です。
僧帽弁閉鎖不全症は、僧帽弁がダメになる病気です。
僧帽弁はどこにあるかと言うと、心臓の左側にあります。
心臓の左側にある僧帽弁がダメになった場合、その影響はどこに出てくるでしょう?
まず心臓の左側が影響を受けます。事故の発生現場ですから。その次はどこに影響が及ぶでしょう?
渋滞の影響は後ろに出てくるんですから…
そう、肺になります。
肺にうっ血の影響が表れ始め、パンパンになると血圧が上がり、血液の液体成分が血管を通して染み出してきます。
こうして水がたまった状態が肺水腫です。腹水とは全身に水がたまる状態。
左上の図では「全身」と書いてある所になります。だから、心臓の右側がやられると溜まりやすいのは腹水です。
フィラリアという心臓に寄生する虫も心臓の右側に寄生しますので、良く腹水が溜まります。
心臓の右側には三尖弁(さんせんべん)という弁がありますが、ここがダメになっても やはり腹水が溜まる場合があります。
胸水・腹水がたまったらどうする?
戦略としては二つあります。
水が溜まらないようにする 、溜まった水を抜くです。
ですが、なるべくなら愛犬の小さな体に針を刺すのは避けたいですよね? ですから、たまらない方法について考えてみましょう!!
そこには尿量が大きく関係してきます。
おしっこが沢山出る
↓
身体の水分が出て行く
↓
血液の水分も減る
↓
血液の量が減る
という仕組みです。
ですから水分を多く摂らせたりすることで、利尿作用のある食事で、尿量を増やしてあげましょう!!
その中で利尿作用の確かな食べものは、ガーリック、キヌア、あした葉、ジェ二パーベリー、フェンネル、ローズマリー、ウオータークレスなどです。これらは古くから利尿作用のある食べ物として知られていますが、いずれもカリウムによる利尿作用です。
そして、心臓を強化してくれるサプリメントは、心臓に高濃度で含まれるコエンザイムQ10、アルギニン、クロム、セレニウム、タウリン、ビタミンCや、新陳代謝を促進するビタミンB群が必要です。血液の正常化と循環を促進してくれるケルプも重要です。
心臓病に必要なサプリメント
愛犬活力源
腸内環境の基となる(プロバイオテクス)と(プレバイオテクス)の両方をサポートし、総合的な健康の維持をサポートします。
イースト
「イースト」に含まれるビタミンB群は、強力な酸化防止食品であり、免疫機能や新陳代謝、ならびに総合的な健康の維持をサポートします。
サプリに含まれる成分で
心臓病をしっかりサポート
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- ◆コエンザイムQ10
- 心臓をつかさどるアミノ酸であり、心臓病、発作、血圧正常化、ダイエット効果、糖尿病、インシュリンの合成や分泌、アレルギー、癌、免疫等をサポートする食品です。
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- ◆ビタミンE
- 体内の有害な酸化を予防する働きがあります。脂肪酸やビタミン、ホルモンが体内で酸化されると、壊れ、他の物質と混ざることで有害の混合物と変化し、心臓疾患、血糖病、胃腸炎、等のあらゆる病気を作り出します。
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- ◆DNA・RNA
- DNA・RNAの核酸食でサポートする必要があります。 DNAの設計図をもとにRNAがアミノ酸を組み合わせて、タンパク質をつくるのですが、アミノ酸の組み合わせが違ったものになると、肝臓・腎臓・心臓の衰えが起こります。
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- ◆サンザシベリー
- 心臓のためのハーブといわれていて、研究ではサンザシベリーが、心臓の血液循環を増加させる冠状動脈の血管を拡張する能力を持つフラボノイドが含まれることが明らかにされています。
心臓病の療法食に
含まれているハーブ
ハーブ療法とは、治療技術の中でも最も古くから知られている医療の一つで病気の治療や健康の促進に植物を薬に用いる治療法です。
ハーブ療法は様々な植物から有機成分だけを抽出する医薬品とは違い、全草を自然なまま使うのが特徴です。
その為、安価で、副作用もまず起こらないのにかかわらず、医薬品に勝るとも劣らない性質を持っています。
治癒までにやや時間がかかる点は薬と比べて劣っていると言えますが、効き目は同じですし、害も苦痛もこうむることなく回復する事ができます。
ホーソンベリー
心臓血管の血行促進や強心作用、心臓の血液循環を増加させる能力を持つフラボノイドを含んでいます。
クランプバーク
抗痙攣、鎮静、収斂、筋弛緩、強心効果。神経や筋肉の弛緩に使い心循環器をリラックスさせるのに使います。
マザーワート
古くから、心臓循環系に使われ、強壮・強心薬として動悸・不安・ 神経緊張などに適する。
チックウィード
血液、肝臓、肺、腎臓、膀胱、松果体と下垂体組織の炎症のために使われてきました。
ローズマリー
心疾患や心臓が弱い子に対して使用されます。血行を促進させ、虚弱の血管を強くします。
ウコン
最新の研究で、ウコンに含まれるクルクミンが、がんや心臓病の治療に有効であることが わかったそうです。主成分のクルクミンは心臓の肥大と心不全のリスクを低下させる働きがあるようです。
ダンディライオン
『おねしょのハーブ』と言われるほど利尿作用が強く、むくみ解消や血液もきれいにしてくれます。
常緑広葉樹皮炭素抹・木酢液
全ての健康は、腸内環境と体内の浄化によって育まれるのです。
炭素末は体内のお掃除をしてくれ、なおかつ炭素抹と木酢液の組み合わせはプレバイオテクスとなり、腸内の有用微生物を育てる働きがあります