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薬だけが有効手段というわけではないということに気づかされて…腫瘍消化不良なみだやけアレルギー

福岡県 | 本嶋 球磨(くま)くん | 柴 オス 4歳

球磨は、私が初めて迎えた犬でした。図鑑で見た、柴犬のかわいらしさに惹かれ、生後2ヶ月半の時、ブリーダーから迎え入れたのです。

球磨という名前は、この子が生まれた場所にちなみ、熊本を流れる雄大な「球磨川」のように、力強く育つようにと願って名づけました。 しかし、そんな願いと、仔犬というものは、いつも元気いっぱいで健やかなのだろうという私の想像は、すぐに覆されることになりました。

球磨は、我が家に来た当初からおかしな咳をしており、ウンチは軟便、目ヤニは何度ふきとってもすぐにたまって、目の下にこびりついている・・・驚くほど、病弱な子だったのです。 病院で診察の結果、咳の原因はケンネルコフだとわかり、治療でやっと落ち着いた矢先のこと、今度は身体のあちこちをかゆがり、毛が抜けて禿げてきたのです。 「アカラス」との診断でした。こうして、薬と縁を切れないまま、他の仔犬はとっくに終わっているはずの混合ワクチンも打てず、病院通いの日々が続きました。

生後4~5ヶ月が過ぎ、アカラスが完治して、やっとワクチン接種の許可が出たものの、そのワクチンさえ、球磨にとっては、大きな負担となるものでした。 接種後すぐに顔が腫れ、ひどい下痢と嘔吐を起こしたのです。一時的な症状ではありましたが、球磨のように免疫力が低下している子に、ワクチンを打つことがどれほど負担になるものかを思い知りました。また、この時期になっても軟便は相変わらずで、手でつかむと崩れるようなやわらかい便が続いていました。ブリーダーに勧められたパピーフードも、消化が出来ないのです。栄養不足のために、毛はぱさぱさで、目やにもひどく、内耳には、黒い耳垢がこびりついています。

ぱっと見ると、誰もが”汚い犬”と思うであろう、みじめな姿でした。

しっかり食べても軟便で、太ることができないのは、腸が栄養を吸収できていないからかもしれない。手作り食なら大丈夫かと試してみたのですが、ここでも困った問題が起きました。 鶏、豚、牛などの肉類をあげると、すぐに目が腫れ、ひどい下痢になってしまうのです。仕方なく、大豆の水煮や豆腐などで、たんぱく質を補うことにしました。食材も、固形のままでは消化できないため、玄米や他の野菜と一緒にミキサーでどろどろ状態にすることで、なんとか便は落ち着きました。しかし、動物性蛋白が不足しているために、筋肉がつかず、痩せて貧弱なことには変りありません。また、一時期おさまっていた痒みは、再びひどくなり、散歩中でも座り込んで身体や口の周りを掻きむしるため、身体のあちらこちらから毛が抜け落ちて、真っ赤な皮膚がのぞいていました。

そんな悩みに加え、私の仕事も多忙になり、毎回食事を作ってあげるのが難しくなったことから、今の手作り食に代わるフードを探すことにしました。そして、球磨と同じように、アレルギー体質の愛犬を持つ知人から、ビッグウッドのカタログを貰ったのです。  絶対に良い食事だからと勧められ、早速、「華」をあげてみました。驚いたことに、今まではダメだったはずのお肉が数種類入っているにも関わらず、消化は全く問題なく、アレルギーのような症状も起きません。理由は分からないながらも、嬉しい気持ちで、野菜や玄米を煮込んだスープと一緒に『華』をあげるようになりました。

一時的に、皮膚の痒みがひどくはなった時期はあったものの、1年が経つうちにだんだんと身体を掻き毟る様子が減り、目ヤニも耳垢もなくなっていきました。 手作り食をする場合でも、抗生物質やホルモン剤などが使われていない、無投薬の良質な肉であれば、球磨は反応を起こさないことが分かりました。  

これまで、添加物のことなどは深く考えずに、市販のジャーキーや牛のひづめ、乾燥させた豚の耳などを安易に買い与えていたことが悔やまれました。 そして、『華』を使い始めて、約2年。軟便気味のウンチはすっかり安定して、痩せて貧弱だった身体は、日ごとにがっしりとしてきました。身体がひとまわり大きくなったようです。 ぱさぱさだった被毛はやわらかくなり、全身の状態がどんどん良くなってきたことが感じられました。 身体の中が、力強く変っていく姿は、ケンネルコフやアカラスなどで薬を使っていた頃には感じられなかった変化です。 食事の大切さをつくづく実感しました。

そして、すっかり元気になった球磨が、3歳を迎えた頃。思いがけず、「幸(さち)」という新しい仲間を、我が家に迎えることになりました。 重度のフィラリアを抱え、ぼろぼろの身体でさまよっていたところを放っておけず、保護したのです。エコーで見た幸の心臓には、真っ白いフィラリア成虫が大量に寄生していました。 球磨の経験から、自然の力を実感するようになった私は、なるべく薬に頼らず、身体に優しいハーブで改善させてやりたいと思いましたが、これだけフィラリアが進行していては、作用の緩やかなハーブでの対応は、難しいだろうと感じました。 そこでやむを得ず、投薬治療でフィラリアの猛威を防ぎつつ、良い食事を与えることで、身体の根本に力をつけてやろうと、『華』を使っていくことにしました。

それから1年。今も、フィラリアの治療は続いていますが、ぼろぼろだった皮膚被毛は、すっかりきれいになり、ひどかった口臭も、ほとんどわからないようになりました。フィラリアという病を抱えた身体で、これほど元気に、日々いきいきと過ごせるようになったのは、『華』の力あってこそだと確信しています。

球磨の健康状態を改善するために取り組んだ自然な食事との出会い、フィラリアを抱えた幸の健康維持への取り組みにおいて、私自身の意識や生活にも、変化が訪れました。 以前は、風邪を引けばすぐに抗生物質というように、どんな時も薬を使えば安心だというような感覚がありました。 それが今では、薬に手が伸びなくなったのです。球磨や幸を迎えたことで、食事が身体をつくるという根本的なこと、身体のトラブルを改善するためには、薬だけが有効手段というわけではないということに気づかされたようです。

球磨や幸が、何の問題もない健康な子であったなら、このような大切なことに気づくチャンスも無いままに、何か心配なことがあるたびに薬で解決しようとしていたかもしれない、と思います。 これまで、大変な思いもしましたし、これからもいろんな問題が起きるかもしれませんが、この子たちが我が家に来てくれたことに、心から感謝しています。 ともに歩く人生を豊かにしてくれた、ふたりの相棒が、これからもずっとしあわせであるように、後悔のない毎日を送っていきたいと思います。

※あくまでも個人の感想です。効能・効果を謳っているわけではありません。

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