健康な歯と歯ぐきを取り戻せました。
抜歯したほうがいいと言われたひどい歯肉炎も、根気よくデンタルクリーンでケアを続け健康な歯と歯ぐきを取り戻せました。
ビッグウッドさんには先住犬のラブラドールがいた頃からお世話になっていて、先住犬を12歳で亡くした時にコンシェルジュルームの方に「もし次にわんちゃんを迎えることをお考えになる時がきたら、ぜひ保護犬を迎えることを検討してもらえないだろうか」と言われ、その時に初めて保護犬という犬達の存在を知りました。 その時はすぐには新しい犬を迎えることは考えられなかったのですが、時がたちやはり犬とともに暮らしたいと考え、今度は保護犬を迎えようと思いインターネットで検索し里親募集を見つけて2か所ほど見に行きました。
煌次良のいた施設に見に行った時、最初はネットで見た子と会ったのですが皮膚病もひどく、人に全くなつかない様子で、中途半端に迎えられるような子ではなかったので責任を持ってきちんと飼ってあげられるか思い悩んでいたところ、奥から別の子を連れてこられ、それが煌次良でした。 煌次良も皮膚病はありましたが、おやつを出すとそーっとは寄ってきてくれました。悩みに悩んだのですが、煌次良を迎えることを決断し連れて帰ってきました。 彼はブリーダーに放棄され山の中を仲間とさまよっていたところを保護されたそうです。
家に来た当初はごはんを器から食べられませんでした。 もしかすると過去に食事中に他の犬に意地悪されたりしたのかもしれません。 器から離れたところにフードを一粒ずつおいて徐々に器にフードを近づけていき長い時間をかけて器で食べられるように慣らしていきました。 また迎えたばかりの頃は娘の赤ちゃんと同居していたため皮膚病のあった彼を部屋に放すことができず、最初の3週間は階段下のケージで生活をさせていたのですが寂しかったのか夜中の2〜4時頃に遠吠えをしていてこちらも切ない思いをしました。 煌次良が家に来た当時(8か月齢くらい)、彼の歯には既に歯石がついていて、綺麗な部分も多少あったけれどしっかりついてしまっている部分も多かったので、家になじんできてから病院で無麻酔で見える部分だけはできる範囲で一度とってもらったのですが、やはり無麻酔ではほとんど取れませんでした。 その後歯磨きは何度かチャレンジをし、ペットショップで3-4種類の歯磨きグッズを買って試しましたがどれもちゃんとはやらせてくれず、仕方ないか、とできる時にできる範囲だけ磨いてあげていました。
ところが昨年歯肉炎がひどくなり、歯茎から膿がでて穴が開いたためこれはまずい!と3週間ほどステロイドを飲ませることになり、その時は一旦良くなったのですが、その後5月5日に突然血尿が始まり、免疫介在性の貧血(難病)で生死をさまよう事態になり、この病気の治療のためには免疫抑制剤を飲ますしかなく、一旦良くなった歯肉炎が悪化してしまいました。
歯肉炎も心配でしたが、それよりも煌次良が生きるか死ぬかの状態が本当にショックで、その後の約50日間はほぼ寝ずに夜中中起きていて繰り返し水を飲ませたりおしっこをさせたりといった看病が続きました。 昼間仕事をしながらの看病だったため私も必死で今振り返ってみてもあまり詳しく覚えていないほどの壮絶な日々でした。
治療と看病の甲斐あって、ようやく6月末に薬をやめられるところまで回復し、それまでは余裕が無く考えてあげられなかった歯肉炎のこともなんとかしてやりたいと思うようになり、獣医さんに相談したところ、「全身麻酔で抜いてしまった方がいいかもしれないよ。」と提案をされました。 私は、やっと病気から回復できたのに麻酔までかけて歯を抜くのはあまりに可哀相と思い、なにか方法がないかとビッグウッドさんに相談をしました。 歯の状態を詳しく聞いてくださり、「今の状態であれば抜くのではなくデンタルクリーンで気長にケアをした方がいいのではないでしょうか。歯を抜く手術は、もうそれ以外どうしようもない、方法がないという状況になってからでも遅くないと思いますよ。」と言われ、その時は半信半疑ながらもやはり麻酔をかけての手術はどうしても嫌だったのでトライしてみることにしました。
まず水を含んだガーゼで汚れをとり、その後に小さい布にデンタルクリーンを染み込ませ、そのデンタルクリーンを歯茎にしみこませるようにつけてあげる、ということを朝夕の食後すぐに、毎日続けました。 特に歯肉炎のひどかった奥歯の上下左右を重点的にやってあげました。 この方法を1年ほど続けて、先日獣医さんで診てもらったところ「随分歯も歯茎も綺麗になったね!」と褒められたのです。 そこで、デンタルクリーンでケアしていてだいぶ綺麗になっていたけれども無くなりきらず少し残っていた取りにくい場所にある歯石も、麻酔をかけずに取ってもらったら歯が真っ白になりました。これは本当に嬉しかったです。 歯茎の方は穴がまだ少し空いているので今でもたまにうっすら膿がでることもありますが、気にするほどではありません。 あの時歯を抜かないで良かった、根気よくデンタルクリーンでケアをしてあげて良かったと心から思っています。 これからも続けていき健康的な歯を保たせてあげたいと思っています。
今、煌次良はとても元気にしています。 再発の可能性も0ではありませんが今は大丈夫です。 難病の治療中は、安静にさせながらもどんどん食べさせてほしいと獣医さんから指示があり、4.8kgだった体重が5.8kgまでみるみる増えてしまいました。 病み上がりの最初のころは抱いて外に連れ出し、少しずつ歩かせるということを繰り返し、100g痩せるのに3-4か月かかるような状態だったのですが、ちゃんと歩けるようになると主人が朝と夜必ず40〜50分散歩に連れ出し坂道を運動させ続けてた事で驚くほど筋肉質になりました。
難病も乗り越えた煌次良の生命力は素晴らしく、もともと野生児だったからかドッグランを走らせればどんな大型犬よりも早く1番になるほどです。 走る姿はまるでチーターのよう。 これから先も今のように生き生きとした煌次良でいられるよう、飼い主として食事と生活面をサポートし元気に長生きをしてもらいたいと思っています。
※あくまでも個人の感想です。効能・効果を謳っているわけではありません。